一瞬の仕草も見逃さない、おもてなしの達人
先日、ある企業さんに訪問し、会議をしていた時のお話です。気遣いの素晴らしいかたがいらしたのでご紹介いたします。
実は、会議室の中に通された時、少しだけ寒さを感じました。お客様の会社ですし、口にするまでではなかったので、そのまま会議に参加していました。
しかし、時間が経つに連れ寒さが増してきました。なかなか言い出すタイミングを見つけられずに、我慢しながら会議に参加していたのですが、無意識に腕をさすってしまったんですね。
ほんの一瞬触る程度でした。
議論が白熱している中でしたので、誰も気づかない程度の仕草だったと思います。
しかし私たちの後ろで議事録を書いてた女性が、すぐに席を立ち、ドアの入り口まで歩いて行き、空調の温度調節をしてくれました。
そしてその後
「今、温度を少し上げました。」と私にそっと言いにきてくださいました。
彼女はその後も、
「温度は丁度いいですか?」
「温かい飲み物をお持ちしましょうか?」
などと声をかけてくださいました。
言葉にはしていない一瞬の想いを汲み取り、
先回りしてくださった彼女は、まさにおもてなしの達人だと思いました。
「おもてなし」は、観察力と行動力の二つが必要です。
相手が言葉にしていない想いにも、仕草や表情から汲み取れるようになるには、相手のことを観察していなければ気づくことができません。
そして相手の想いを叶えるために、自ら行動にうつすことができなければ、自分の気持ちは伝わりません。
「温度は丁度いいですか?」
「温かい飲み物をお持ちしましょうか?」
と声をかけてもらったことで彼女の私への想いがはじめて伝わるのです。
素敵な心遣いのできる女性になりたいものですね。
今日も素敵な1日をお過ごしください。

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