自己満足のおもてなしに要注意


先日、ある高級ホテルのラウンジでこんなことがありました。
お客様と二人で、打ち合わせをしていた時のお話です。
お客様のカップの中のコーヒーが、少なくなっていることにいち早く気づき、ホテルのスタッフのかたが、お客様にコーヒーを注ぎに来てくださいました。


お客様は「ありがとう」とにこやかに微笑みましたが、私は、お客様の表情に一瞬だけ「嫌悪感」の微表情(※)が出たことに気付きました。


おそらくお客様は、ご自身が熱心にお話をしているところに、ホテルのかたが遮って入ってきたような気持ちを抱いたのではないかと思います。


その一瞬の時間は、明らかにその場の空気を変え、お客様のテンションを下げる要因となってしまったことが、目に見えてわかりました。


ホテルのかたはそれに気づいていないようでした。


おもてなしを提供するなかで大切なことは、

相手の状況を考えるということです。


どんなに優れたサービスも
相手にとって「今は望まない」という瞬間もあるかもしれません。

良かれと思って提供していることが、自己満足のおもてなしになっていないか、見直していくことも必要ですね。


(※)微表情とは抑制された「真の感情」がフラッシュのように一瞬で顔に表れて消え去る表情のことを言います。その多くは0.2秒以内の出来事で、通常の会話では80~90%が見落とされてしまいます。(出典:空気を読むを科学する研究所)


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